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何度観ても最高。 アンディ・ラウの演技もさることながら、トニー・レオンの少し影がある雰囲気とベビーフェイスがはちゃめちゃにいい。 人生のなかで何度もすれ違ってきた二人の男が、たった一瞬交わる。 そしてそのふたりが初めて言葉を交わす、電話のシーンの緊迫感。 いろいろとリメイクされているけれど、やっぱりオリジナルが一番。そして潜入捜査もので一番好きな作品。 ◇ (以下ネタバレあり) 三部作を通して観ると、ラウがずっとヤンの亡霊に取り憑かれていて、消せない過去がとても切なくなる。 ラウのヤンに対する執着にも似た羨望。 ラストの「善人になる」という言葉は本心だっただろうし、ヤンの墓での敬礼も本物なのだけれど、悪の連鎖から抜け出せないラウは一生、本物の「善人」にはなれない。 ラウが一番「生き地獄」だと思う。 「無間」という宗教観も感情移入できる理由のひとつなのかな。
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