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グウィネス・パルトローが観たくて手に取った作品なのですが…。 不思議な映画だった。ありそうでなかったこんな映画。電車に乗れた場合と、乗れなかった場合に起こるだろう二つのドラマを同時進行させて描く異色のラブ・ストーリー。面白かったです。 グウィネス・パルトロー演じる会社員のヘレンは大事な会議に遅刻、その上取引先のために用意していたワインを飲んでしまったことがバレ、会社をクビになってしまう。同棲している彼氏・ジェリーの待つ自宅への帰宅途中、電車に間に合うか、間に合わないかで彼女の運命は変わっていく。電車に乗れた場合と乗れなかった場合のIfのお話が同時進行で進んでいく。でもヘレンが片方では髪が短いし、まったくややこしくはないよ。電車に乗ったヘレンは、帰宅すると彼氏の浮気現場に遭遇。電車に乗れなかった場合は浮気現場に遭遇しないで済む。しかし、電車に乗れなかった場合は彼の二股に気が付かないまま浮気に振り回される生活が始まる。彼は小説家でお金が入る時と入らない時とがあり、普段はヘレンが養っています。ヘレンはもう少しで本が完成すると言われ、つなぎでウェイトレスのバイトを始める。バイト先でも嫌がらせに合いながら彼の為に働くヘレンは、気の毒としか言いようがない。 浮気現場に遭遇した方では、電車で出会ったジェイムズの協力で事務所を構えることに成功する。もちろん初めは落ち込むけど、ジェイムズと話すうちに気が晴れたみたいで、ジェリーのことは気にも掛けていない感じ。長かった髪をバッサリ切り、ヘレンはとても楽しそうで生き生きしているように見える。 ただ、電車に乗れるか乗れないかのたった一つのことで、こんなにも人生が変わるのかと驚愕した。でもこんなに違うのに、最後は同じような、結末になるのだ。そう思うと、人生って少しのタイミングで大きく変わるけど、結果って結局大して変わらないものなのかとも思う。 物事にはタイミングがある、でも辿り着く先は分相応。運命は変えられないってことなのかな。でも、どうせ同じ結果なら、浮気を知って別れる道が良い。死に方は選べないけど、生き方は選べるでしょ。死に方が選べない様に、辿り着く運命がどうせ逆らえない哀しいものなのだとしたら、そこまでの道程は楽しいものでありたい。同じ結果なら私はジェイムズが良い。つまりは、死に方(結末)は選べないけど、生き方は自分次第だよってことかな。
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