
ひろ

My Life as a Zucchini
Avg 3.6
Apr 06, 2018.
クロード・バラス監督によって製作された2016年のスイス/フランスのストップモーション・アニメーション映画 ・ 主人公はアル中の母親と暮らす9歳の少年ズッキーニ。そんなズッキーニが孤児院で過ごすことになり、自分の居場所を模索するといったストーリー ・ クレイアニメならではの独特な動き、ポップでかわいらしい見た目。きっと楽しいアニメーションだろうと思う人も多いはず。しかし、この物語はそんな甘っちょろいものではない。孤児院の子供たちの境遇がやたらヘビー。想像以上に重たいプロットに先行きが心配になる ・ 孤児院の子供たちは心に傷を負っているから一筋縄ではいかない。そんな場所でもズッキーニには少しずつ居場所を探る。親切な警察官レイモンやズッキーニの後に孤児院に来た女の子カミーユ、孤児院の子供たちのボス・シモンとの出会い。心を閉ざしたズッキーニの扉が開いていく様をクレイアニメで描いていく。原作は小説みたいだけどクレイアニメにしたのはよかった ・ 日本版の吹き替え声優陣も個性的でいい。ズッキーニ約を銀杏BOYZの峯田和伸。最初は初声優だし峯田の声まんまだなあって思ったけど、最終的には繊細なズッキーニにハマってたかな。ヒロインのカミーユを麻生久美子。心優しいレイモンをリリー・フランキー。この2人はさすがというかうまかった。特にレイモンのリリー・フランキーの声は優しかった ・ 重たいプロットでどうなるかと思ったけど、重たいからこそ生きていくことへの希望や恋する気持ちとかがキラキラ輝いていた。ズッキーニとカミーユの初々しい関係はかわいらしいし、ズッキーニを見つめるレイモンの優しさも素敵だ。でもダントツでよかったのがシモンかな。シモンはかっこいい。シモンの振る舞いは泣ける。ストップモーション・アニメーションって実写にはできない表現力があって面白いなあ。大人向けの心に響くクレイアニメでした