「バリバリの全開（勿論ヤバさ的に）。」 数々の漫画実写化作品を立て続けに見たが、その中でもダントツにヤバい。勿論悪い意味で。開始5分でコレはヤバいと感じるキツさ。テラフォーマーズ並、いやそれ以上かも。 ご存知荒川弘原作、通称「ハガレン」の実写化。 何がヤバいって、ストーリー、キャラ、演出、セットの背景に至るまで全てがハリボテ感満載。キャラなんてマジでそのまま俳優が俳優役を演じてるみたいな感じだし。特に小日向向井（ハクロ将軍）、大泉洋（ショウタッカー）、國村隼（ドクターマルコー）なんてそのまま過ぎて笑ってしまった。まあこの3人はまだ演技が上手い方なんで許せるが、本田翼とか大根の上にコスプレ感も全くないのでマジでいつもの本田翼にしか見えん。ウィンリィのウの字も面影がない。 CGや背景セット、美術もいかにも急ピッチで作りました的安物感。日本感丸出しで、日本だとしても安っぽい。せめて外国っぽく見せろ。 話も原作未読派に配慮が足らない駆け足ストーリー。各キャラクターの背景が見えないままさっさとイベントをこなしていく。既読している自分でもちょっと説明足らな過ぎるだろと思ったぐらいだし。 いやあ何から何までこれはヤバいわ。0点にしないのは映画関係者じゃない自分が駄文を垂れ流しているだけ、全ての映画は自分より上という配慮を込めてのコトであって、とにかくヤバい。でも映画史全体でみるとまだまだこの作品より下クラスはあるんだろうなあ、と感慨に浸って感想に幕を閉じる。