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塚本晋也監督の「ヴィタール」を再鑑賞してみた。いやはや何年ぶりなのかな。もはや、はっきりとは覚えてはいないが、きっと15年以上は前だとは思う。 しかも、何となくの断片的にしか覚えてはいないのでもある。と言うのも塚本晋也監督なので割りと感性や感覚で楽しむべき映画なのだと私は勝手に思っている次第だ。ただ余り覚えていないのはストーリー性が少し薄いのがその要因かも。 ところで「鉄男」なんかと比べると…そこまでマニアックでも無く、さほど敷居は高くはないようにも思える。 だが、とても一般層にも受け入れられる作品と呼べるような品物では無い印象だ。だが、塚本監督の過去作に比べると多少は見易くなったかなと言う感じでもある。 そんなこんなで主演は浅野忠信。ロン毛な風貌がこの作品にはピタリと当てはまるかのよう。物語的には交通事故で記憶を失った男が解剖学にとりつかれていくと言うもの。 ダークな世界観は割りと好みで不思議な魅力はあるかのよう。時折、ハッとするような描写もあり解剖時のデッサンも印象に残る。 テイストは相変わらずだが好きな人にはハマる世界観だとは思う。そこまでファンと言う訳では無いのだが興味本意で観るコトも多い監督の一人なのでもある。
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