
アリちゃんパパ

Shoujiki Fudousan
Avg 3.7
嘘で塗り固めて営業トップを維持する不動産マンが、神の祟りで嘘がつけなくなったことから巻き起こる騒動を描いた社会派コメディの快作です。 神の祟りという破天荒な設定が気になったのですが、そんな懸念を吹き飛ばす面白さです。 余り演技が上手くないと思っていた山下智久なのですがコメディ演技を上手にこなしており、見直しました。 草刈正雄や市原隼人といった芸達者が脇を固めているのも好印象です。 ☆第1回 一括借り上げアパートの建築を依頼しにきた和菓子職人を演じる山崎努がゲストなのですが、「一円にもならないお客さんの笑顔を見るために仕事を続ける」というセリフが沁みました。山ピーと山崎さんといえば、その昔「クロサギ」で共演しており、いわば師弟関係にあります。山ピーは、師匠に成長を見てもらって良かったですね。 ☆第5回 4回まで全て高水準でしたが、今回はとりわけ泣ける神回でした。 新人月下(福原遥)の父親(加藤雅也)が悪徳ミネルヴァ不動産に騙されそうになったのを救う物語です。離婚のため久しく会っていなかった父娘を山下智久が救う物語なのですが、父を守ろうとする月下の健気さに涙腺崩壊しました。このところ悪役ばかりの加藤雅也が娘を想う父親を好演しました。 ☆第7回 リバースモーゲージに絡めて、高齢者夫婦の幸せの在り方に迫る神回です。住宅ローンを完済した高齢者夫婦(前田吟、中田喜子)に対し、自宅に住み続けるため自宅を担保に借金をするリバースモーゲージを勧める銀行員と同行した長瀬(山下智久)ですが、嘘がつけないためにその制度の欠点を説明してしまいます。しかし長瀬の正直さのお陰で高齢者夫婦が家族の幸せの形を考えて、自宅売却を決断するまでを描いています。依頼者に寄り添った長瀬と彼の誠実さを信頼するユーザーの心の交流が素晴らしくて、またまた泣いてしまいました。低調なドラマばかりの2022年春ドラの中にあって、本作は光り輝いています。 ☆最終回 ミネルヴァに不当なアパート管理契約を結ばされて困っているユーザーを助けるエピソードに絡めて、主人公が正直不動産屋として生きて行くことを決意するまでを描いています。最後まで不動産業界の裏話と人情話を絡めた構成が生きていて良いですね。 山崎努が登場することで、全体が締まりました。流石名優です。