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配信スケジュールに追われて見ていたら、またウッディ・アレン作品。これで、『アニー・ホール』『世界中がアイ・ラブ・ユー』『ギター弾きの恋』『セレブリティ』に続いて、五作目です。 基本はウッディ・アレン調ですが、この作品の新たな試みと感じたのは、コロスという合唱隊が幕間に登場して、劇の背景や要約を伝えるところ。コロスは、歌舞伎の竹本に似た役割なのかな、と思います。カッサンドラが悲劇の予言者、テーベの盲目の予言者テイレシアスや英雄アキレスなどが映画の先行きを予言して、助言を与えたり。不吉な知らせの時には、カッサンドラが登場するので、私の中でイメージが定着しました。ギリシャ神話は、なかなか馴染めないので、珍しくて面白かったです。 ウッディ・アレンがどうして?思ってしまうような美女と結ばれて、図々しさ全開。娼婦役のミラ・ソルヴィーノがとても綺麗でした。素のままかと思いましたが、実際にはハーバード大学卒の才女らしく、この映画でアカデミー助演女優賞を受賞しています。賢い人が、ポルノ女優&娼婦を演じるとなると、大変だったのだろうなーと思います。天は二物を与えてるし!タイトルのアフロディーテは、愛・美・性を司る女神とのこと、生誕の秘密を知り、ちょっとビックリです。 ウッディ・アレンは実生活で、元奥さんの連れ子だった養子と結婚したり、スキャンダラスな側面がありますが、実体験から物事を客観的に見て、自身の作品に投影させるのが得意なのかな、と感じました。
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