
半変人のお調子者
4.0

Babylon
Movies ・ 2022
Avg 3.6
3時間結構あっという間で楽しい映画だとは思う。序盤のパーティーは予告で観た以上に盛り上げてくるし、中盤のマーゴット・ロビーの暴れっぷりが清々しい。(玄関一回出るまでは笑) ダメだよダメだよからの鬱憤大解放が実に気持ち良かった。(その後良くない解放があったけど笑) ネリーが最後、真っ暗闇を進んでいく演出はベタだけど上手いと思った。 マニーとネリーが踊りながら将来を語る場面。あぁ絶対そんな未来こないんだ…と逆に切なくなる良いシーンだった。 ただ、時代設定は物語の背景として終わらせておけばよかったんじゃないかな。 群像劇ではあるけど、デイミアン・チャゼルの映画らしく焦点はだいぶ絞ってしまっているから、これが映画史です!と鼻高々に言われると、そうなのかなぁと思ってしまった。 局所的な話を全体の話として見せられている感があった。 あと流石にラストのあれは、やり過ぎで冷めてしまうなぁと思った。 百歩譲って主人公がいる1952年までの映画史なら分かる。主人公がその中に自分の思い出を入れて、あぁ自分は映画の一部になれたんだと回想するなら分かるけど、なんで主人公が知らないはずのレイダースやらマトリックスやらアバターやらが入ってくるのか。もうあの人のドラマから逸脱してるじゃん。セッションもラ・ラ・ランドもラスト周りの展開が映画として逸脱してるけど、あれは主人公のドラマからは逸脱してなかったと思う。でも今回のはもう無茶苦茶。 あと映画史を変えた映画ってんならスターウォーズ入れようよ。レイダースよりそっちじゃない? 映画評価基準 この映画が好きか 7 没入感 7 脚本 7 演出 8 映像 9 キャスト 10 音楽 10 余韻 4 おすすめ度 7 何度も観たくなるか 7 計76点