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2020.11.15.181 2011年3月11日、東日本大震災。日本観測史上最大M9.0の大地震後、大津波が福島第一原発を襲った。“福一”は津波により、常用に次いで非常用電源までも喪失。これによりポンプで水を送り原子炉を冷やすことができなくなる。冷却手段を失った原子炉は温度が上がり続け、炉内は蒸気で満ち圧力が高くなる。このままでは原子炉が損傷して大量の放射性物質を撒き散らしてしまう。福一の技術者たちの脳裏にチェルノブイリがよぎる。この事態を切り抜けるには、すでに放射性物質が漏洩している建屋内に入り、圧力を抜くために手動でバルブを開くしかない。チェルノブイリに続き、東海村臨海事故(閲覧注意)が脳裏をよぎる。放射能濃度のアラームが鳴るなかを決死隊がバルブを開くために突入する。 結局のところ炉心融解(メルトダウン)はしたんだっけ?細部は忘れたけど、オーバーテクノロジーな原発が制御不能になったため、まさに決死の覚悟で日本を救うために働いた人達がいたことに、胸を打たれないわけがない。この映画を観たあと、福一関連の本を2冊購入。風化させてはならない大事件だと思う。 余談。ヨーロッパのサッカーリーグで活躍していたゴールキーパーの川島が「カワシマ、フクシマ」といった声援に対し、涙ながらに抗議していた姿を思い出した。 個人的には、原発は段階的に廃止してほしいと思っている。
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