Comment
らいか

らいか

1 year ago

4.0


content

Hakkenden

Movies ・ 2024

Avg 3.2

「八犬伝」鑑賞完了。 仁義礼智忠信孝悌 はい、そらで言えます。小学校の頃に映画館で見た里見八犬伝をみて好きになり、図書館で滝沢馬琴の原作を読み、去年山田風太郎の原作も読みました。そんな僕の感想なので、3割り増しぐらいのレビューと思っててください。では。 めっちゃ面白かった! 虚と実のバランスが素晴らしい。 と原作ファンは思うのだが、読んだない人からするとどうなんだろ。虚と実を行ったり来たりするから気持ちどっち持っていっていいのかわからなかったりするかな。 予告を見た時に、虚のパートがすこし安っぽかったので心配したのだが、映画を観て安心。ああ、こりゃわざとだ。役者さん達の台詞回しやらリアクションやらわざと大袈裟にして虚であることを強調してるんだわ。 その強調の仕方が歌舞伎に通じるものがあって、なんか八犬伝が描かれたときの読者みたいにこの後どうなっちまうんだとワクワクした気持ちになった。北斎同様、馬琴先生早く続き書いてくれよぅ!って。 そして実のパートでは、もうね泣かされるのよ。役所広司の上手さはもちろんのこと、駄目だって息子に磯村勇斗連れてきたら。上手いんだからあの人。奥さんは寺島しのぶだし、息子の嫁は黒木華だし、という風に 虚のパートは若手俳優陣で大袈裟に演技させ、 実のパートで有無を言わせぬベテランを揃え、 徹底的に虚と実を対比させる。 曽利文彦、やるな。 からの鶴屋南北との奈落での出会い。虚が実で、実が虚で。なにが本当の姿なのか。虚だからこそ正義が勝って欲しいと言う馬琴の思いは... しかしほんとこの里見八犬伝。1814年に描かれた物語だということがとんでもなくすごい。200年も前だよ。そんな昔に、こんな胸熱展開のファンタジーを書くなんて想像もつかないわ。 ああ、いいもの観た。