Comment
2019年215本目は最強の殺し屋の激動の1週間をつづるシリーズ第三作、『ジョン・ウィック3 パラベラム』。 -------------------------------------------------- もう『ジョン・ウィック』シリーズに関しては全くもって冷静な判断のできない私ですが、今回もめちゃくちゃ心が燃え盛り、華麗なアクションの数々に最後まで興奮しっ放しでした。 特に本作では、冒頭の中国人暗殺者とのバトルに、キアヌ・リーブス初監督作『ファイティング・タイガー』主演のタイガー・チャンが起用されていたり、途中に『マトリックス』のセリフが使われていたりと、キアヌファンにはニヤリとさせられるシーンがたくさんあります。 -------------------------------------------------- 1で全く新しい形のガンフーによりアクションの新境地を開拓したスタエルスキ監督&キアヌのコンビですが、2では1つ1つのクオリティを高めたという印象でした。それを受けての今作ではなんとガンフーの形を「ナイ・フー」「馬(マー)・フー」「ブック・フー」「ドッグ・フー」など予想もつかない方向へと多種多様に発展させ、更に「その先」の世界を見せてくれます。このチームには限界がないのかとただただ驚嘆させられるばかりです。 -------------------------------------------------- アクションシーンは敵との間合いによって何を選択するか、そしてその行為に銃のエジェクト&再装填含めてどれくらいの時間がかかるのか、全てが計算し尽くされており、青やピンクの妖艶なライトアップに照らされながら戦いに身を投じる様子は、最早「芸術」の域です。 -------------------------------------------------- スタントマンがもっと貢献できるアクション映画界を作るため、日々探求を続けるチャド・スタエルスキ監督。アクションを愛し、本作のために毎日3000発の銃撃トレーニングに励んだキアヌ・リーブス。半年間に及ぶ犬の調教に挑み、肋骨を3本骨折しながらも役を演じきったハル・ベリー。そして、数々のアクション映画で主演・助演を務めてきた大ベテランのマーク・ダカスコス。 -------------------------------------------------- 本作は「アクション映画」を愛する作り手の思いの丈の結晶です。彼らのひたむきな努力と情熱に心から感謝します。
21 likes0 replies