
cocoa

Girlhood
Avg 3.3
「燃ゆる女の肖像」のセリーヌ・シアマ監督作品。 主人公のマリエムは16歳。 パリ郊外の貧困地区の団地に暮らすアフリカ系黒人の女の子。 留年していて成績も悪く高校進学の道はない。 そんなマリエムが自分の未来を思い悩むストーリーです。 母親は清掃員としてほとんど家にいない。 兄は暴力的で逆らえず、マリエムは妹2人の世話や家事をする毎日。 ある日 女子グループの仲間になり行動を共にするのですが、女子グループ同士のタイマンを見てから一気に仲良くなります。 リーダー格のレディが敵対グループにやられ、仕返しとしてマリエムが仇を打つ。 フランスの治安の悪い貧困地区の映画はたくさん観ているけど、女子同士の対立は初めてかもしれない。 それぞれが自分の未来を考えられず、恐喝や万引きをしてホテルの部屋を借り、リアーナの「Diamonds♪」を歌い踊り狂う。 そんな事でもしないと堪らないのだろう。 高校も行けない、清掃員にもなりたくない、そんなマリエムは声をかけてもらったギャングのアブの仕事に就きます。 それは麻薬の売人のようなもの。 真っ赤なワンピースにウイッグで麻薬を届けるマリエムは普段は男のような服装をするのですが、その真意はわからない。 しかしボスのアブと揉め、仕事も辞めます。 ラストでマリエムが一度泣くものの、これからを考え歩き出すシーンで終わります。 生まれた地区や家族は選べないし、どうしたら貧困から抜け出せるのか難しい。 まだ16歳の少女にとって、付き合っていたイスマエルに求婚されても「それは私の未来じゃない」と断る信念だけはある。 フランスの貧困地区ではギャングや予備軍が多く、生きるために非行に走る現実しかない。 ほとんどの出演者が街でスカウトされた演技未経験者と知ってよりリアルに感じた作品でした。 全体的に青い映像がとてもきれいで、青い壁紙、青いタイル張り、青い照明も印象的でした。