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この作品は最初と最後に現在があり、その間が回想である。最初の場面では客観的に描写されていたのが、最後の場面では角度を変え、付け加え、繰り返される。その事によって、状況がはっきり分かつてきて打撃を受ける。ローラの心理描写は、迫る時間というサスペンスを巧みに使っている。上手い演出である 。Brief Encounter とは短い、しばらくの(偶然の)出会い。 聞いた曲と 思ったがラフマニノフのピアノ協奏曲第2番で官能的な ムードに盛り上げている。ラストシーンで夫が妻(ローラ)にそっと、いたわるように言う「遠くへ行っていたんだね。帰ってきてくれて、ありがとう」は心に響いてくる台詞。 私達の時代の不倫で、気持ちがよく解る。
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