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Frankenweenie
Avg 3.3
Jan 23, 2022.
ティム・バートンが監督を務めた、2012年公開のストップモーション・アニメーション。 ティム・バートンの1984年の短編作品『フランケンウィニー』のセルフリメイクである本作は、科学好きの少年ヴィクターが死んでしまった愛犬を蘇らせたことで大騒動に発展していく様子が描かれます。2000年代以降のティム・バートン作品の中では間違いなく本作が最も「ティム・バートンらしいティム・バートン作品」だと思います。それもそのはず本作は単なるセルフリメイクというだけでなく、彼の映画作家としてのルーツから子供時代の体験までもが全て集約された一作となっており、『シザーハンズ』や『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』に続く新たな代表作と言っても過言ではありません。キャラクター達の過度にデフォルメされたルックスからしていかにもティム・バートン映画ですし、前半部は個々のキャラ立ちを見ているだけでも楽しいです。ノワール風味のダークな画作りも印象的ですが、それでいて決して「シリアス」には陥れないという絶妙なバランス感も流石だと思いました。『コープスブライド』にしろ本作にしろ最初はちょっとしんどいですが、観始めていくとしっかりキュートだったりチャーミングに思えてくるんですよね。 これだけでも十分満足なのですが、更に本作ではストップモーションアニメならではの試みもしっかりと盛り込まれています。そしてそれを思う存分堪能出来るのが終盤の大パニックっぷり!バートン作品の中でもここまで派手なクライマックスというのは珍しいですし、ここに関してはもう終始ニヤニヤが止まりませんでした。あえて言えば、誰もが引っ掛かるのはやはりあのラストですよね。自分は元の『フランケンウィニー』を知らない為今回もバートン作品お馴染みの苦い後味を予想していたので、例に漏れず自分もこのラストには「あっ、今回はそういう感じなのね…」という肩透かしは確かに食らいました。どちらかと言えば私も「あのまま」だった方が好みではありますが、今回は世界観や物語そののもがいつも以上にダーク寄りなので、このオチの方がむしろ作品バランス的にはプラスに働いているように思います。究極的に原点回帰した一作という事で入門編としてもオススメですし、私も次こそは劇場でこの世界観を体験してみたいです。オリジナルの短編も気になる! ガメラというよりもSOURSの怪人カメカメに似てる。