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社会的環境と、きっと本人が経験しただろうこと、を、僅かな伝記の情報と、残された作品から読み解き、また史実を絡めて映像化した作品。 シーンシーンは、限定されたエリアでしか撮られていなさそうなのに、とても大きな世界を描いているような印象を持つ作品でした。 この監督の作品は、自然音(もちろん、そう聞こえるように、サウンドさんが作ったわけでしょうが)や、宗教的な歌が流れている、そんな場面が記憶に多いのですが、本作も同様です。 そして、役者に無理に全てを語らせないのも、共通しているのかな。 かなり長時間の作品でしたが、主要人物達がどうなるのか、気にかかり、ずっとみていられました。 直接関係ないのでしょうが、見終わって、七人の侍を思い出してしまいました。 私にとっては、美的な感覚ではノスタルジアの方が好みではありますが、ストーリーとしては、本作の方がわかりやすいのもあり、お勧めはしやすいかな?と思います。
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