ジョエル・シュマッカーが前作に続き監督を務めた、1997年公開の『バットマン』シリーズ第4作。
ジョエル・シュマッカーにより世界観が一新された前作は『リターンズ』をも超えるヒット作となったにも関わらず、監督を続投した今作では周りからもファンからも散々非難された挙句、5作目の企画は破棄され、後に監督本人からの謝罪文まで発表されたという、自他共に認める”黒歴史的作品”らしいです。個人的にはそこまで悪いとは思いませんけどね。特に冒頭のスピーディーなアクションは楽しいですし見応えもあります。今回の敵フリーズの悪事にはしっかりとした動機がありますし、これまでと異なる印象的な敵としても成り立っていると思います。正直中盤からはちょっと退屈ですし、2、3回繰り返される仲間割れはさすがにクドい気がします。あと必要以上に長くて派手なストリートレースシーンの予算は全てユマ・サーマンの衣装に費やしてあげて欲しかったです。
「そんなつもりではなかったんだ、ただみんなに楽しんでもらいたかっただけなんだ」ー Joel Schumacher
ジョージ・クルーニーをも「金の無駄」と怒らせた今作、僕はジョエル・シュマッカーのサービス精神として受け取ろうと思います。
シュワ追いしてたら『フォーエバー』観るの忘れてた。