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アル・パチーノ出演作の中で最も好きな作品。20年ぐらい前に観たきりだったが未だに心に残っており、Netflixで観れるようになったのを機に鑑賞。 アル・パチーノ演じる盲目の元軍人フランクの周囲を顧みない行動と毒舌。その中に時折見せる孤独と挫折感。 クリス・オドネルが演じる学生チャーリーも、ある事件を目撃したことで良心と同級生の間で自分の取るべき行動について苦悩する。 その2人が短い旅を通じて互いに認め合い、人生の岐路に立ち向かう過程が、いくつかの出来事と抑揚をもって描かれており、心を打つ。 フランクのセリフ回しやチャーリーの信念を貫こうとする姿が物語をより深く印象付ける。フランクがタンゴを踊るシーンも美しかった。 いつくかの印象的なシーンのなかでも、最後の演説は特に心に強く残る。 構成的にも起承転結にいくつかのアクセントが組み込まれ、また最後フランクが子供と話すシーンにフランクの心境の変化を描いているあたり、エンディングまで手を抜かない脚本の秀逸さを感じる。2時間半の長さを全く感じない。 映画好きには是非1度は見て欲しい、心動かされる名作。
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