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山中で暮らすウィルと娘トム。 ウィルはPTSDに苦しむ元軍人だが、トムはそんな父親を絶対的に信頼し、2人は幸せに暮らしていた。 しかしそこは公有地で、ある日トムが民間人に見つかり、2人は警察に捕まってしまう。 そして公的支援で林業家のところに住み込みで働くことになる。 若いトムは柔軟で、新しい環境にも適応していくが、PTSDのウィルは他人と暮らすことに馴染めず、結局2人はそこを脱走する。 祖国のために命を賭けた英雄なのに、帰国後の居場所がないPTSDの現実を見せつけられる。 そして娘の若さが持つ適応力とのギャップがまたしても彼を苦しめる。 心に傷がある演技が似合うベン・フォスター、そんな父親を愛しみながら自分の本心とも向き合う賢い娘役のトーマサイン・マッケンジー、2人の演技が本当に素晴らしい。 アメリカ社会の問題点を描きながらも、2人に安息の日が訪れてほしいと思わせる巧みな構成で、非常に見応えのある作品でした。
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