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1990年のキューバ、ハバナ。 パイロットのレネ・ゴンザレス(エドガー・ラミレス)は妻オルガ(ペネロペ・クルス)と娘を残してアメリカ、マイアミに亡命する。 カストロ政権のキューバをたおすために亡命するパイロットなどを集めたエリート集団の反体制組織の活動をする。 何も知らずに残されたオルガは皮なめし工場で必死に働くが「売国奴」と言われ辛い毎日。 ペネロペの強い女役は間違いなし。 組織の活動で麻薬運びもさせられるがレネは密輸も断り、FBIからのスパイ依頼も断る。 自分の目的はあくまでもキューバ解放だと信念を持っている様子。ここまではそう…。 しかし… 中盤からまさかの展開でレネの本当の立場や、その他たくさんの登場人物でごちゃごちゃになります。 同じように亡命してきたファン・パブロが結婚する辺り。 結婚相手のアナ役(アナ・デ・アルマス)はキューバの女優で今のベン・アフレックの恋人だ! この2人を描いていくうちにレネの場面は大きく減ったり。 何だか、映画そのものの構成が下手なんじゃないかな。 結局、レネは反体制組織に潜入したスパイ「WASPネットワーク」の一員だったと言うこと。 ファン・パブロはいつの間にか消え、アナはベッドに入りシーツを被るしかできない…。 そして突然の4年前。 ビラモンテス(ガエル・ガルシア・ベルナル)がWASPに送られるシーンなど時系列が非常に分かりにくい。 ガエル君の老け役に驚いているうちに、キューバ国内のホテルのテロシーンなど。 エルサルバドルで雇われた傭兵が爆弾をしかける所はスリリングですが、報酬ほしさに呼び出され逮捕。 そしてせっかくマイアミに家族を呼び寄せたのにレネたちはFBIにより逮捕される。 祖国キューバを思う人間だが、やっぱりアメリカ側としては対キューバの政策があり、強引なやり方で対処すると言うこと。 司法取引を拒んだ5人「キューバン・ファイヴ」と言われたのはこれだったのか…と今ごろ思う。 個人的にキューバと言う国に興味があり、歴史背景も知っているつもりでしたが、とても分かりにくい作り方に感じます。 フランスのオリヴィエ・アサイヤス監督の今までの作品とは違った作風でした。 そしてレネ役のエドガー・ラミレスと言えばやっぱり「ハンズ・オブ・ストーン」のボクサー、ロベルト・デュラン役が大好きです。
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