
北丸
1 year ago

Road to Boston
Avg 3.6
この映画を「日本に対して批判的」と見るのは間違いだ。これは紛れもなく、かの国の歴史の一部であり、それを否定する立場に私たちはいない。「事実」から想像を膨らませた映画だということから目を背けてはならないと思う。 世界情勢に翻弄され続けた庶民が、自らの手で歴史を紡ぎはじめる物語としても読み取れる。何故彼らがあれほど「国旗」にこだわったのか、在米コリアンの人々が熱い応援を送ったのか。歴史を知れば自ずと理解できるし、その辺りは映画の中だけでもある程度は描かれ、理解できるようになっている。説明臭い描写なしで。この辺りの手法は韓国映画ではもはや自家薬籠中の物であり、非常に滑らかだ。我が国は本当に「置いて行かれた」と寂しくなるほど上手い。 シリアスな歴史物でありながら、笑いどころも折り込み、完成度は高いと思う。特にラストのマラソンシーンは圧巻。様々な記憶をカットインしながらマラソンの山場を描き出す。俳優さん(モブ的な人も含め)の身体の作り込みも含めて、本当にマラソンしているかのような臨場感だった。 ペ・ソンウさん演じるナム・スンニョンがすごいんじゃないかと思ったりしてたw 途中までペースメーカーしながら主人公の盾となり、後半は自力で走り抜いて上位に食い込んでるんだもん。もっと讃えてあげてw