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てっぺい

てっぺい

4 months ago

4.0


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One Battle After Another

Movies ・ 2025

Avg 3.8

Oct 03, 2025.

【史上初の映画】 レオ様が20年熱望した監督と初タッグ。レオ様史上初の“ダメ親父”役が見せる、“トム・クルーズと正反対”のアクションにも注目。軸にある社会風刺の骨太さで、映画の見応えは唯一無二。 ◆トリビア ◉#タイタニックの裏にあった断念 ディカプリオは20年来、アンダーソン監督とのタッグを熱望していたことを告白。監督の作品「ブギー・ナイツ」へのオファーを「タイタニック」のため断ったことが1番の後悔だと明かした。 ▷ディカプリオ「自分の世代にとってあれは深い意味を持つ映画だった。」 (https://www.esquire.com/entertainment/movies/a65619469/leonardo-dicaprio-paul-thomas-anderson-interview-2025/) ◉#巨額の出演料 本作のレオナルド・ディカプリオの出演料は2000万ドル。※日本円にして約30億円 (https://variety.com/2024/film/news/warner-bros-spending-joker-2-budget-tom-cruise-deal-1235917640/) ◉#トム・クルーズ真逆のダメ親父 ディカプリオは、ボブというダメ親父のキャラクターを、トム・クルーズ演じる『ミッション:インポッシブル』のイーサン・ハントとは真逆の存在だと語る。 ▷「ボブはすべてを間違える。スタントをきちんと着地したり成功させたりもしないんだ」 (https://people.com/leonardo-dicaprio-one-battle-after-another-role-opposite-of-tom-cruise-mission-impossible-11809968) ◉#ディカプリオ史上初 ディカプリオは本作の不完全な父親像について「このキャラクターは僕に新しい扉を開いてくれた」と語る。 ▷「僕が演じるのは娘と完全に断絶した父親だ。世代が違うし、完全に切り離されている。父親として災難ともいえる存在で、そんな彼が娘を救わなくてはならないという、ワイルドな状況に置かれる。これこそがこの脚本の美しさなんだ。」 (https://eiga.com/news/20251001/17/) ◉#スターウォーズ愛が生んだ小道具 ボブのサングラスは、スター・ウォーズの賞金稼ぎボバ・フェット(Boba Fett)のヘルメットを意識して、ディカプリオ自身が選んだという。 ▷ディカプリオ「この映画には奇妙なスター・ウォーズ的テーマがあるんだ。僕は、ボバ・フェットみたいなラップアラウンド型のサングラスを想像していて、あれを選ばなきゃと思ったんだ。」 (https://www.gamesradar.com/entertainment/action-movies/leonardo-dicaprio-chose-his-one-battle-after-another-characters-sunglasses-because-he-wanted-to-look-like-boba-fett-theres-the-weird-star-wars-theme-to-this-movie/) ◉#即興から生まれた設定 娘役は、ディカプリオと即興をする相性テストを経て決定。そのテストの中で、2人の世代格差のアイデアが形になっていったという。 ▷ディカプリオ「父は朝帰りで酔っ払い、娘が母親のような役割を担っている。父には娘が理解出来ない。また、娘は父に内緒で携帯電話を持っている。そういった詳細はすべて、僕たちが一緒に行ったワークショップから生まれたものなんだ。」 (https://eiga.com/news/20251001/17/) ◉#見つからなければ映画はなかった 娘役のチェイス・インフィニティは、元キック・ボクシングトレーナーで、マーシャルアーツに長けた人物。監督は彼女が見つからなければ本作は作れなかったと豪語する。 (https://otocoto.jp/column/hollywoodmedia74/2/) ◉#脚本にない名台詞 劇中でベニチオ・デル・トロ演じる“センセイ”が発する名台詞「恐れるな。それが自由だ」は、脚本にはないものだったが、監督の人生の哲学としてベニチオに託されたものだという。 ▷監督「撮影が進むにつれて頭の片隅でこのフレーズがずっと鳴り響いていた。実際、人生や仕事の哲学として、私にとって確かに真実だからだ」 (https://eiga.com/news/20250921/4/) ◉#ドキュメンタリーな撮影体験 本作は、事前に徹底的に行われたロケハンや、プロフェッショナルたちの経験が生かされているという。 ▷ディカプリオ「本物の店主や兵士、矯正施設の職員、看護師。そういった人たちとの共同作業は、まるでドキュメンタリーを作っているような感覚だった。なぜならこうしたロケ現場や人々が、この映画がなんについての映画で、僕たちが演じるのはどういう人物なのかを教えてくれたからなんだ。」 (https://eiga.com/news/20251001/17/) ◉半ば“非俳優”が役者として出演 ロックジョー陣営の副官かつ尋問責任者・ダンヴァース役は、プロ俳優ではない人物、ジェームズ “ジム” レーターマンが演じている。彼はセキュリティコンサルタントであり、元HSI(国土安全保障調査局)特別捜査官である。 (https://tvtropes.org/pmwiki/pmwiki.php/Trivia/OneBattleAfterAnother) ◉#構想20年の脚本地獄 本作の構想は20年以上。初期稿では脚本の分量が 600ページ に達していたという。アンダーソン監督は、「500ページは“クソ”だった」と冗談めかして振り返り、その膨大な文量のうち多くを思い切って削除したと明かす。 (https://www.dazeddigital.com/film-tv/article/68720/1/paul-thomas-anderson-microsoft-word-prince-charles-one-battle-after-another) ◉#スピルバーグが3回観た“とんでもない映画” スティーブン・スピルバーグが本作を3回鑑賞。スタンリー・キューブリックの『Dr. Strangelove(博士の異常な愛情)』を引き合いに出し、「風刺と不条理のトーンを真剣に扱う」映画だと評した。 ▷「なんてとんでもない映画だ、やばいよ。冒頭1時間のアクション量は、あなたがこれまでに監督したすべての映画を合わせたより多い。すべてが、本当に信じられない。この映画は生きて呼吸しているようだ。そこには偶発性があって、それが刺激になっている」。 (https://thefilmstage.com/steven-spielberg-praises-paul-thomas-andersons-one-battle-after-another-what-an-insane-movie/) ◆概要 【原作】 トマス・ピンチョン「ヴァインランド」 【監督】 ポール・トーマス・アンダーソン(ベルリン、カンヌ、ベネチアの3大映画祭で受賞歴を誇る) 【出演】 レオナルド・ディカプリオ(「タイタニック」) ショーン・ペン(「リコリス・ピザ」) ベニチオ・デル・トロ(「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」) レジーナ・ホール テヤナ・テイラー アラナ・ハイム(「リコリス・ピザ」) ウッド・ハリス チェイス・インフィニティ 【公開】2025年10月3日 【上映時間】162分 ◆ストーリー かつては世を騒がせた革命家だったが、いまは平凡で冴えない日々を過ごすボブ。そんな彼の大切なひとり娘ウィラが、とある理由から命を狙われることとなってしまう。娘を守るため、次から次へと現れる刺客たちとの戦いに身を投じるボブだが、無慈悲な軍人のロックジョーが異常な執着心でウィラを狙い、父娘を追い詰めていく。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆フレンチ75 移民キャンプをうかがうパーフィディア(後のボブの妻)の姿から始まる冒頭。怒涛の解放作戦の後、次のターゲットとなる銀行へグループが向かいタイトルへ。革命家の彼女の存在と、そのグループによる“果てしない戦い”(ワン・バトル・アフター・アナザー)が、本作の軸であることが示される。身重の体でマシンガンを連射する男勝りな彼女は、屈強なロックジョー大佐すら逆レイプ。その姿には、白人至上主義への怒りや、人種や性の差別への反骨精神もうかがえる。一方で、描かれる移民達の住環境や、次第にグループが追い詰められ弱体化していく姿は同時に世の実も示す。フレンチ75は、フィクションではありつつもアメリカに向けた痛烈な社会風刺の存在として描かれていた。 ◆リアリティ そんな社会風刺がリアルに感じられる演出が随所に。ダメ親父なディカプリオボブは、暗号は忘れるし、車から飛び降りる勇気もない。ジャンプに失敗してビルから落ちる始末(さすがに合成だと思うがあのシーンのレオ様のスタントに焦る)。ウィラが携帯電話を禁止されていた設定はレオ様とウィラ(チェイス・インフィニティ)によるアイデアだとか。尋問官のダンヴァースは俳優ではなく本物の特別捜査官だという事実も知って見ると面白い。ラストのカーアクションの場となった波打つ道路は製作陣のロケハンの賜物のはず。レオ様が“ドキュメンタリーを撮っているよう”と語る通り、店主や職員にも本物を登用。怒涛のバトルが続く見飽きない展開に加えて、そんな自然体を意識した細かい設定や作り方が、俳優陣の演技や本作のメッセージに説得力を生んでいたと思う。 ◆ワン・バトル・アフター・アナザー ウィラとロックジョーの関係性が分かると、物語は転じて父娘の軸に。実の娘を消し去ろうとする父と、距離を感じながらもただ一心に娘を救おうとする父。実の父でないと知った時、暗号を投げ続け“誰だ”と問うウィラに、暗号は必要ないと寄り添うボブ。つまり“真の父娘”の関係を説くあのシーンがとても印象的だった。ボブに母の生存を明かされ、いびつながらも“家族”を心に取り戻したウィラ。母と同じ画角でマシンガンを連射する姿に、その血を引く事が明確な彼女は、ラストで次の“現場”へと向かう姿もまさに革命家の姿そのもの。再度出た“果てしない戦い”のタイトルに、世代を越えてもこの戦いが続く、つまりこの問題提起の根深さと、そこに見出す希望の光の根源が描かれたように思えた。 皆さんはどう感じましたか? ◆評価(2025年10月3日現在) Filmarks:★×4.2 Yahoo!検索:★×4.7 映画.com:★×4.7 ※個人評価:★×4.0 #ワンバトルアフターアナザー #フレンチ75 #社会風刺映画 #移民キャンプ #果てしない戦い #反骨の映画 #革命の物語 #父娘の物語 #映画考察 引用元 https://eiga.com/movie/104106/ https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ワン・バトル・アフター・アナザー