
NORINORI
6 years ago

The Sea and Poison
Avg 3.2
遠藤周作の名作「海と毒薬」の映画化を初めて観賞。 80年代の作品でモノクロ画像だったが、歴史を感させる作りとなっていてそれはそれで良いかと。 医学用語がドイツ語の名残で発音されていて、これもこの当時の病院の様子が垣間見られて良い。 ただ、内容自体はどうかと問われれば、物足りなさを感じざるを得ない。 第一に、胸郭形成術のオペ描写が長過ぎる。何を観せられているんだ、一体!?である。 そもそもこの小説の主題は、こんな生々しい描写に終始することではないはずだ。 他人の死に対する慣れや、信じるものの存在の有無(日本人特有の宗教感からくる)、周りに流されざるを得ない特殊な環境、葛藤。 そのようなものを強く描くべきではなかったのか。 小説の良さを半分も伝えられていないところが残念であった。 余談だが、若き頃の渡辺謙さんがとてもかっこいい!