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わけわからん。戦争を後世に伝えようって強い意志は伝わるが、癖が強すぎる。 沖縄編の話しはわかりやすかったし、2人が本当の夫婦に見えたから、感情移入しやすかったけど、それ以外がよくわからん。 なんとなくはわかる。なんとなくだ。爺ファンタとナレーションの語りが何一つわからない。すべてが右から左へ流れていく。たぶん監督の思惑としては、かなり分かりやすく説明してるつもりだろうし、絶妙のタイミングでその語りが入っているのだろうが、正直わからない。言っていることを理解できても納得できない。ハテナマークのオンパレードだ。 技術的にもどうなのかよくわからない。グリーンが抜けてない箇所がわかってしまう。おもいっきり合成だってわかる。こういう世界観だからわざとやってるんじゃないかと疑うが、きっとそうじゃない。時間と予算を鑑みて、妥協したのがバレバレだ。後から思い付いたことを現場でやれず、後で合成で無理矢理付け足している。セリフもそうだ。リップとセリフがあっていない。現場で録ったセリフを捨てて、後でリップが合わないことを承知でアフレコしたのだろう。それって役者に失礼では? 他の監督ならびびってやらないことを大胆不敵にやってのけるのは、さすが大監督といったところか。3時間という尺も商業を無視したとしか思えないし。 うーん。昔の大林作品は好きなんだけどなぁ。芸術家になってからはついていけない。映像の魔術師と言われてるが、良くいえば変幻自在だが、はっきり言って面白いと思わない。 天才すぎて、凡人には理解できない。たまに入れてくるブラックジョークにも笑えない。カット割りというか映像回しというかも癖が強すぎてよくわからない。右から左へ流れていくだけのナレーションや繋がってない会話のセリフ回しにも違和感しか感じない。 凡人の私はただ思うのだ。もっと素直に分かりやすく撮ればいいのに。きっと監督には全てに意味があって、全ての意味が繋がっているのだろうけど、理解できない。 これは商業映画ではないのだ。最早、盛大な自主映画なのだ。マスターベーションの果ての産物なのだ。その結果、多くの人が面白いと言ってくれて良かったねと私は言うしかない。だって、私はついていけなかったから。 圧倒的なパワーと凡人には理解できない思考回路で、某かの魅力は感じる。ただ、この作品を大手をふって面白いという人は、監督と同じ変態だと思う。このような作品が好きという人は果たして、普通の作品では満足できないのではないだろうか。 うーん。すごいなぁ。あと半世紀くらい生きたら面白いと言えるのかなぁ。それまであっためておくか。
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