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【枯れ泣きする映画】 “生まれ変わっても、犬が元の主人に辿り着く”発想で、何度も“犬生”を終えるシーンに涙が枯れるほど泣く。描かれる犬と人間の絆や、可愛い犬あるあるにもう胸いっぱいになる、優しい映画。 ◆概要 「僕のワンダフル・ライフ」('17)の続編。原作はW・ブルース・キャメロン『A Dog's Journey』('12)で、ブルースは脚本も務めている。製作総指揮は前監督のラッセ・ハルストレム。監督はTVシリーズ「モダン・ファミリー」でエミー賞に2度輝いたゲイル・マンキューソ。出演は『アナと雪の女王』オラフの声役のジョシュ・ギャッド、デニス・クエイドらが続投。 ◆ストーリー イーサンと再会したベイリーは、農場で幸せな日々を送っていた。ある時、イーサンの孫娘CJが、母親に連れられて農場を出て行ってしまう。悲しむイーサンの姿を見たベイリーは、次の生まれ変わりでCJを見つけ出し、彼女を守ることを誓う。 ◆感想 前作に引き続き、まあ泣く泣く。犬目線のモノローグで、“人を愛せる事が報酬だ”とまで言ってしまう犬の健気さ。何度も生まれ変わって本当の主人に巡り合う“主犬公”に、もう自分史上最多の涙。涙が枯れるほど泣く枯れ泣き(そんな言葉ないと思うけど)を体験笑。犬が登場人物たちの運命と絆を繋いでいく、前作にプラスされた要素にも、とても心が温まる優しい映画。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆枯れ泣き 犬がその“犬生”を終えるシーンは、自分はそれほど犬好きでもないのにまあ泣かされる。加えて、前作へのリスペクトな、イーサンとベイリーの“背中ジャンプキャッチ”で描かれるその絆にももう涙腺が崩壊。エンドロールに登場した無数の役犬達の写真にも、この映画が本当に犬好きなスタッフによって作られた、そんな愛が感じられて涙。もう涙枯れます。 ◆絆を繋ぐ モリーがCJとトレントを繋ぎ、トレントの命を救い、CJをイーサンの元に戻し、全てに気付いたCJがトレントとの愛を告白する。映画を通して犬が登場人物たちの絆を繋ぐ存在で、その構成が分かりやすくて美しい。日常生活でも、ペットが家族を繋ぐ存在であり、また家族そのものであることを改めて感じられるような作品だったと思う。 ◆コミカルさ 最近だと「旅猫リポート」にもあった動物目線のモノローグ。はっきり言ってどの言葉が当てられても、それだけでニヤついてしまう愛らしさ。“早くペロペロしろ”とCJとトレントを急かすマックスには多いに笑った笑。“だよな、ベイリー?”と聞くイーサンに即答でワンと吠えるベイリーも、可愛さマックス。 ◆ 前作が割と一作完結型だったので、続編がどう作られるのか疑問だったけど、見事にそれを解消してくれた、とても優しい映画でした。見てよかった!
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