
my life
4 years ago

Our Family
Avg 3.3
石井裕也監督の作品が気になり初鑑賞してみた。中心となる人物が原田美枝子。周りを囲むキャストは割りと豪華メンバーでもあるのだ。 モチのロンで予備知識の欠片も持ち合わせてはいなかったのだが、この物語は分かりやすい展開なので特に事前情報は必要なかったと思われる。 だが、次々と起こりうる事態に驚かされる次第ではある感じかな。突然、奇声をあげたり記憶がおかしくなってからは急に敬語を使ったり息子の存在が分からなかったり…時折、ハッとさせられるような怖さを感じた。 脳腫瘍で余命1週間と宣告された母親。父親には長塚京三。息子には妻夫木聡と池松壮亮。途中から兄の妻夫木聡の目線がメインとなり、また弟の池松壮亮の目線でも語られているのが特徴的であるようにも感じた。 とりあえず、状況的には地の底を這うような…まるで立ち直りすら出来ないような印象を受けてしまうのではあるのだが、そんな危機的状況に陥った状態だからこそ前向きな姿勢に希望が見えるようでもあった。 また、家族の絆や再生と言ったテーマが見え隠れしていて長男の妻夫木聡の印象が強く残る。個人的には今まで少し軽めの役柄の印象があるのだが真面目で責任感が強い雰囲気のも良いね。今までの“明”のイメージから“暗”のキャラへとギャップがあった演技が大きく心に残った。 池松壮亮は対照的であり実に弟らしくて、ちょっと自由奔放な面があるのだが、やる時はやる男である様子を描いているのも良かったように感じた。 あと、鶴見辰吾の台詞や行動にはシンプルに涙腺を刺激させられるものがあり泥沼のような状況でも一筋の光が垣間見れた気にもなり思わず感情移入している尺度も深まった気にすらなりえた。