きっと好き嫌いのある作品だろうなと思います。 わたしの場合、初見して、またすぐ見直して、全体像が理解できた感じでした。 賢く、そして世の中と人生に対して悲観的な女の子が、出逢い、恋心などの中で、人間として成長していく様を描いているのですが、その知っている、また、出合う相手が、とても特徴的に役が作られています。 かなり変な登場人物ばかり、ではあるのですが、社会というものをどのように受け止めていくのが、自分にとっても（また社会にとっても）、その後生きていく中で大切なのか、を端的な現しています。 信じる、という行為が、何によって結果を担保するのか、そんなテーマで終始する本作。もっとも、コメディタッチで進行することから、そんなに重たくはないのですけどね。 また、ロマンティックな側面が強いわけでもないし、社会派ってほどでもない。でも、そんな実際の世の中で、悩み、生きていく姿を楽しめる人には良いです。