Comment
2020年74本目は、『クワイエット・プレイス』の脚本家が手がけたホラー『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』。 ------------------------------------------------------------ 予告編やあらすじから分かる通りとんでもないB級ホラー映画であんまり期待はしてなかったんですが、結果は予想を遥かに下回る出来映えでした。予算や規模が限られているんですから、あまり欲張らずにシンプルなストーリーを目指せば良いところを、あれもこれも詰め込みすぎて破綻してしまっています。まず、肝心のお化け屋敷に入ってから「デスゲーム」だと分かるまでが長い! ------------------------------------------------------------ その後も『ソウ』よろしく様々なギミックで殺戮が行われるでもなく、ダラダラと展開が続いたかと思いきや、殺人鬼たちが覆面を取っていきなり襲いかかってきます。この時点で観客としては本作が殺人鬼が丹精込めて作った「お化け屋敷」をアピールしたいのか、それとも気の狂った「殺人犯たちの凶行」を売りにしたいのか、さっぱり分からなくなるはずです。 ------------------------------------------------------------ 更に、主人公がトラウマを抱えていることをさりげなく冒頭から匂わせて伏線とし、彼女が殺人鬼たちに立ち向かうリベンジストーリーに転化していくんですけど、どれもこれもが中途半端で視線を釘付けにするには至らず。後半から主人公があり得ないレベルで強くなるので、何だかあっけに取られている内に終わってしまいました。
6 likes0 replies