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翻弄されるラストエンペラーさんのお話。 「不憫」大好物なんですが、ラストエンペラーさんの魅力もないイジりがいもない不憫さがとても不憫だ。 籠の中の鳥、しかも平凡。 彼が何をしてもうまくいかないことはわかるので、見ていてしんどかった。 あ、この作品の補足! 冒頭と終幕に虫の「コオロギ」が出てくるんですが、 コオロギは中国で縁起物の虫。 ディズニーのムーランでも、旅の無事を祈って籠に入ったコオロギを持たされていましたね。 あとは、コオロギバトルの「闘蟋(とうしつ)」。 カブトムシ相撲のコオロギ版。 これに熱中する輩は数知れず。入れ込みすぎて一家破産したり国が滅んだこともあるそうな。 それらを踏まえて ・ 小さな幸せ ・ 旅の行き先 ・ 戦争 ・ 栄枯盛衰 など、幸福と闘争と破滅を予感させる「コオロギ」がこの作品の道標になってます。 こういったまとまりや、映像も良く、全体的にクオリティが高い作品なんですが、 ところどころの「お綺麗さ」が鼻につき性に合わんかった!!!!
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