打ち切り信じられない……今まで人気の作品ばかり見てきたから次があって、最後があって当たり前だったけれど厳しい世界すぎる。こんなに最高な作品なのに。 マルチバースに想いを馳せるシーズン2 マーベル作品でもマルチバースが展開し始めたが、ドラマということもありマルチバースのおもしろさがこっちの方が断然強い。OAが次元を超える中でみんなに影響を与えていくのだが、最初は父への想い、次にはHomerへの想いから周りを巻き込んでいく。HapですらOAに巻き込まれている。そこの欲求の根源みたいなところに到達するのかはたまた純然な愛または私欲であるのか。シーズン5まで計画していたと聞いてより残念だ。 SteveとHapとOAの絡みがとても気になる。どのように影響し合っていくはずだったのだろうか。 integrateするというのが新しい概念だった。パーソナリティが複数存在して混沌とするわけでなくBothなのである。両方が「私」であり、「私」なのだ。OAであり、Ninaなのだ。HomerやOAが、二つの人格が溶け合っていくのがなんだか見ていて心地がいい。OAのロシア訛りの英語が魅力的だ。 シーズン1の果たしてこれは真実なのか妄想なのかというところから一転、シーズン2では完全にSFの世界にシフト。しかしKarimの存在のおかげで現実世界の視点も抜けがない。「家」も水銀の値が高く幻覚を見てもおかしくないという観点。それをトリガーとしてマルチバースと繋がるきっかけになっているんじゃないかという気すらする。LSDで見える世界は全くの妄想ではないのかもしれない。薬物と宗教、妄想の関連性を探ってしまう。 一番好きなシーンはHomerが思い出すシーンかな。すぐに撃たれて死ぬが、そのシーンすらチープには見えない、なぜなら次の次元があるから。一度離れてもどこかでまた会える(かもしれないし会えないかもしれない)のが素敵だ。思念の強さによっても変わるのかもしれない。 OAがHapを必要としているというのはなんだったのか。 RachelもScottも不憫すぎる。Scottと再会するシーンはかなり好きだったな。シーズン1のずっと暗い映像を見ていたからこそ得れる解放感というか。