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「ゲット・アウト」「アス」に続く・・・というキャッチコピー通り、ホラーの皮を被った社会派映画。 ⁡ 黒人社会の中での黒人女性同士のステータス争いみたいなテーマを扱っていたので、髪型云々で成功するしないという時代や文化背景を理解するのが難しかったものの、どんな国や社会でもやっぱり女性の出世が難しいことや見た目で左右されることは共通しているので、思っていたより飲み込めました。 ⁡ 主人公は縮毛矯正するにも命懸け。エクステも直接頭皮に縫い付けるというギャー!って感じの方法で、施術の描写が一番怖かったです。 ホラー要素としては、中盤以降からどんどん動く髪の描写がチープになっていって思わず心配になってしまったけど、社会派テーマとしては、生まれ持ったアイデンティティを捻じ曲げて激しい痛みに耐えてでも成功したいという執念みたいなものが観てとれて、結構感情に訴えてくるものがありました。 ⁡ ところで、面白いか面白くないかは人それぞれでどっちの意見もあって当然だと思うんですけど、この手の作品ってホラーとしての面だけ観てつまらないと言われがちなのがなんとなくもったいない気がしちゃいます。ホラーの形をとりつつ、ホントに伝えたいのはホラーより恐ろしくて辛い社会問題だったりして、結構その真のテーマがグッと刺さってしまうタイプなので。 分かりづらいからストレートに社会問題だけぶっこめば良いのかも知れないけど、そうすると関心のある人しか見ないという難しさ。ホラーも社会派映画も社会派ホラーもどれも好きなだけにホント残念です。
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