Comment
昨今のアフガン情勢を受けて、何かアフガンに関する映画を観たいと思い立ちウォッチャで検索して視聴。 展開 ★★★★★ 空気 ★★★ 映像 ★★★★ 音楽 ★★ リピ ★★★★ 想像と異なり、非常に重い内容だった。すごく考えさせられる、すごく良い作品である。 ある程度の年数を生きた大人なら、誰しも一度や二度は重めの判断ミスをしたことがあるだろう。その結果は多少なり自身の人生に何らかの影響を与えているはずである。この作品はその最たるものを見せつけ、突き付けてくる社会派の作品。 軍人、仲間、家族。 誰かを守るための咄嗟の判断が、意図せず別の誰かを傷つけてしまった。そしてその責任は誰かが負わなければならない。 法廷でのヒリヒリしたやりとりは自身の過去の判断に対する問いかけのようでもあり、過去に想いを巡らせてしまう。それくらい迫力があるし、有罪を主張する側の見解にも納得できる部分がある。 最終的に主人公は無罪になるが、それは決してハッピーエンドではない。 さらに、法廷で問われた疑わしい爆撃要請の前にも、助けを求めにきたアフガンの民間人を主人公は追い返してしまい、結果その民間人は妻子含めて殺害されてしまう。ここにも、これは正しい判断だったのか、という問いがつきまとう。 さらには、アフガニスタンの国内の平和のために、他国がどこまで、どのように関わるべきなのか、今までの関わり方は正しかったのか。ここにも問いを突きつけているような作品からの強いメッセージを感じた。 アフガンに派兵されている間、一人で三人の子供の世話をする奥さんの大変さ、しんどさの描写もとてもリアルで、胸が詰まった。 とても重たいが、見応えのある作品でした。 きっとまた観ます。
This comment contains spoilers.
3 likes0 replies