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東映の看板を背負うからには、周防正行監督にはチャンバラ映画や任侠映画にオマージュを捧げる見せ場を拵えて欲しかったと思う。また、クライマックスのドタバタ劇は興醒めするばかりで全く面白味がなく、館内は水を打ったように静まり返っていた。だいたい監督の笑いのセンスが旧石器時代かと思えるほど古臭いのである。これがもし長年に渡り東映のB級プログラム・ピクチャーの屋台骨を支えて来た鈴木則文監督であれば、観客から入れ食い状態で笑いのとれる、この絶好のタイミングを見逃さなかったでしょうね。
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