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誰かが「仁義なき戦い」だと言っていたが、僕もとても似ていると思った。ポール・ジアマッティ演じるジュリーはどう見ても山守親分にしか見えない。 80年代後半のヒップホップカルチャー、特にギャングスタラップ界隈のヒストリーとしても非常に勉強になる(エピソードは誇張や創作は多そうなので信用してない)し、近年盛り上がっている「ブラックパワー映画」の源流的にもとても大きな潮流となった作品だなぁと思う。 ドレーやアイス・キューブが良く描かれ過ぎ感は知識がなくても伝わるが、それらを差し引いても、やはりこの「仁義ない戦い」感のある青春群像と、ヒップホップというストリートのカルチャーと、音楽そのものの力がとても映画との親和性が高く味わい深い。 ラストにケンドリック・ラマーのコメントまで出てくる辺りが、まさに、現代と地続きな点も垣間見える。 何よりドレーとアイス・キューブが、商才逞しく本作を製作したのか、あるいは自身の青春に対して純粋に作品化を望んだのかも、邪推も含めてどちらにも見えてくるのが、多層的に愛嬌を感じつつ、あざとさも感じつつで面白かった。 現実だって物語だって虚と実が入り混じってしまうところに、生身の人間の面白さがあるように思う。 ドラマ性は強いが、比較的そんなメタな視点もあり、面白い。
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