
くらっしゃあ
3.0

The Hills Have Eyes
Movies ・ 2006
Avg 3.3
【古今東西ホラー・オカルト映画鑑賞録】 ◇物議を醸した映画◇ ウェス・クレイブンの1977年の監督作『サランドラ』(原題は「The Hills Have Eyes」)のアレクサンドル・アジャによるリメイク版。アジャにとってはハリウッド進出第一作だった。 キャンピングカーで旅行中の家族が、人里離れた砂漠で思わぬ事故によって立ち往生となる。 そして、車が停まったその場所は、人を喰い殺す恐るべき家族のテリトリーだった・・・。 未だ『サランドラ』を観てないので、そのへんのことは置いておくとして、本作についてまず思い出すのは、初めてDVDのレンタルが始まるという時のドタバタだ。 当時、利用していた某大手ネットレンタルサイトで一旦レンタル開始日の告知が出たのだが、直前になって、見送り。 本作は、そもそも劇中登場する人食い家族の容貌が、【核実験】によるものという設定であり、また冒頭で使われた【畸形児】の写真がベトナム戦争時の枯葉剤被害者のものであったことなどが物議を醸して日本公開すら一時延期になった映画だ。 そのことがレンタル開始に先立って再燃したのか、再燃することを恐れたのか、本当のところはわからないが、個人的にはジェームズ・キャメロンの『トゥルー・ライズ』のキスする二人越しのキノコ雲のほうがよっぽど悪趣味な気がするのだが・・・。 ちなみに、その後ほとぼりが冷めた頃に【いつのまにか】レンタル始まっていたな。もう10年以上前の話。 で、今、そんな映画を天下のDisneyが無料配信。 時代が変わったなあ。 話が逸れたが、肝心の本編は、いちおうホラー映画という括りながら、じっさいは、特に後半、ゴリゴリの血まみれバイオレンス映画と化す。 愛する我が子を取り戻すために、ズタボロになりながらも一歩も引かず諦めない父親に思わず胸が熱くなる・・・かも。 犬クンはなかなかのグッジョブだ。 Disney+で目にして思わず観直してしまったのだが、これで本家本元『サランドラ』を観る気になるのは当分先になりそうだ。 【2022年5月22日 2回目】