宇宙清掃船「勝利号」で働くクルー達、描かれている今から70年後の廃れゆく地球の姿、新たなる技術と未来予想図、移住に伴い生じる貧富格差。何度も見たような題材であるにも関わらず話に引き込まれるのは緻密な台本と配役かもしれない。 主演のソン・ジュンギはドラマ好きには説明不要、あの甘いマスクでどんな役作りを？と思いましたがこれはハマり役ですね。機関士役のジン・ソンギュは演技も去ることながら今回のビジュアルが最高に似合ってたし、ロボット・バブズの声とモーションは名優ユ・へジンが！(なんて贅沢)。中でも印象深いのは可愛らしいコンニム役のパク・イェリン。演技上手い、動きがいい、そして表情が素晴らしい。彼女は『魔女』のキム・ダミにそっくりですね....今後の共演に期待しています。 今後プロのゲーマーを目指すなら、ゲームの作り手を目指すなら、もはや日本に居ては何も出来ないと思い知らされる作品でした(だからe-sports負けちゃうんだよ日本)。これまでに各国のSF超大作を見慣れた人の目にはどう映るかは分からないけれど(韓国映画はジャンルを問わずひと通り見ている自分からすると)冒頭の戦闘シーン一つとっても圧巻のひと言である。何故って韓国映画にはSF宇宙物の大作の歴史が無いに等しいのだから。『ゴジラ』も『ウルトラマン』も『宇宙戦艦ヤマト』も無い国にあっさり抜かれてしまった感。 中国初のSF映画『流転の地球』にも昨年驚いたばかりでしたがこっちの方が面白かった。この原題『勝利号』はコロナ禍の影響で劇場公開が断念されNetflixで配信とのこと、本当に残念だけど是非沢山の人に見ていただきたいオススメの作品です。映画館で見たかったなぁ。 エログロ無し、ご家族でもカップルでも。 ゲーマーは必見。 韓国映画初心者の男性には特にオススメ。 未来を担うお子様にも。 (ちょっと長いです)