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ゲキ×シネの英国版で英国ナショナル・シアターの舞台が観れるというもの。この作品はフランケンシュタインを劇にしたものだが命や人間・愛について問いかけている。舞台であり人造人間(怪物はないだろうと思う)は頭に傷がたくさんあるくらいだが、創造主で親でもあるフランケンシュタイン博士からは捨てられ街にでれば周りの人からは「化物」と罵られ石を投げられる。目が見えない元大学教授に助けられて教育を受け知性を身に付けるが教授の息子夫婦(人造人間は顔を合わせるのを拒むが博士は大丈夫と言う)と顔を合わせたら息子夫婦からは邪険にされ追われてしまう。それでローマの将軍ならどうするか考え復讐となり家に放火し家族を殺してしまう(ただ、友達になりたいと思っているだけなのに)。フランケンシュタイン博士は元々の性格なのか他人に優しさや愛を求めない(その性格が人造人間にも引き継がれているようだ)。博士は婚約者に人間を創造したと自慢するが「ならば早く結婚して子供を作るべきだ」と婚約者に返される(確かにそれが人としてあるべき姿だろう)。人造人間は友達になってくれるという博士の花嫁を博士の裏切りの仕返しで犯して殺してしまう。そして博士は人造人間を殺す為に地の果てまで追いかける。ラストは死にそうな博士を人造人間が助けて生き返った博士に「俺を追い掛けて殺せ」と叫ぶシーンで終わっている。科学の進化(?)で人造人間が夢物語でない現代においては考えておかないといけない問題だろう。人造人間或いはAIで自らの思考で動くロボットが出現したら人はどんな態度をとるだろうか?色々と考えさせらる内容だった。ただ、劇中のセリフで観客が笑うシーンがあるが英語を理解出来ない私は何が可笑しいのか分からなかったのは残念(字幕では笑えなかった)だった。
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