Comment
ガンダムシリーズ屈指の名作「逆襲のシャア」の続編たる今作。原作小説を読んだのは私が中学生の頃でしたので、細かい内容はすっかり忘れたまま鑑賞。 序盤からキャラクター達の会話劇と戦闘シーンが交互に続き、なかなか目まぐるしい展開でした。監督さんいわく「従来ファンも新規ファンも楽しめるガンダム」を目指したとのことで、まぁ多少の専門用語等やわかりづらさはあれど、誰でも飽きずに観ることができる感じになっていると思います。 中でも、登場キャラクター達の一筋縄ではいかない感じが良いですね。アイコンや属性では決められないキャラクター造形こそ、このシリーズが大切にしてきた要素だと思うので、そこが健在なのは良かったです。 また、劇中全体の雰囲気が暗い感じで、特に主人公であるハサウェイが画面の下手の暗い所にいることが多く、今作の持つ陰鬱な雰囲気や今後の結末を暗示している様で、とても緻密に考えられて作られている感じが伝わってきます。 と、ここまで結構好意的なことを書いたのですが、私はこの映画あまり好きではありません。というのも、なんというかこの映画緻密過ぎると思います。優等生ですよ。リアルで現実的でわくわくしないのです。どうもユニコーン以降の宇宙世紀物のこの路線には、富野ガンダムが大好きなオールドタイプの自分には、ついていけそうにありません。 とは言え、まだまだ物語は序盤です。クオリティ自体は高いと思いますので、希望は捨てずに次作を待ちます。
19 likes0 replies