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The Curious Case of Benjamin Button
Avg 3.4
Mar 05, 2021.
デヴィッド・フィンチャーが監督を務めた2008年公開のファンタジー・ドラマ。 1922年に発表されたF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説を原作とする本作、最初の企画から完成品の公開までには20年の歳月を要したそうです。90年代にはスピルバーグ&トム・クルーズ、ロン・ハワード&ジョン・トラボルタなどのコンビも検討されていたらしく、最終的には監督にデヴィッド・フィンチャー、そして彼とは3度目のタッグとなるブラッド・ピッドを主演にする事が決定したとのこと。「年老いた状態で生まれ、年齢を重ねるごとに若返る男の数奇な人生」という根底のプロット以外の部分は原作からかなり大幅にアレンジを加えているそうで、サスペンスやスリラーを多く手掛けるフィンチャー監督作としても一際目立つ作品となっています。このアイデア自体がそもそも短編小説向きですし、160分超えの長尺ヒューマンドラマとして描くのはどうなのかと事前には感じていました。ですが本作では、終点から逆行する一人の人生を通じて、「人間が必ずしも迎える死」が様々な角度から捉えられています。ベンジャミンとデイジーの年齢が交差するごく僅かな時間は、微笑ましくも非常に切ない場面です。この後に待ち受ける展開も含め、主人公は劇中で何度も人の死を目の当たりにしますが、この視点によって「今を生きる事の大切さ」も逆説的に浮かび上がってきます。 当時最新鋭のCG技術や特殊メイクを駆使した主人公ベンジャミンの逆成長表現にはとにかく驚かされます。本作が持つテーマは老若男女を問わない普遍的なものですし、観た時期によって自分の受け取り方も大きく変わるような作品だと思います。何年後かにまたいつか観ます! 日本でもそのうちリメイクとかしそうだなぁ。