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ケネス・アンガー著「ハリウッド・バビロン」を映画化したような醜悪さの集約で、映画の世界なんてキラキラしちゃあないよクソみたいなもんだってなイントロダクションで始まり、本編は『雨に唄えば』オマージュか知らんけど、サイレントからトーキーへ映画のカタチが移り変わるとともに、時代に取り残されていく人々を描いてて、演出面で見ると、寓話にしては?夢がない。じゃあリアルか?と言うと映画製作自体のデティールの堀り具合が浅い。勢いで映画作ってた時は良かったね!輝いてたね!でもトーキーというテクノロジーやシステムで映画を作ろうとした途端、そう!映画がパフォーミング一路の”芸術”だったのが、金を産むための"産業"になった途端に…情熱の炎は消えちゃったね的な虚しさ悲しさを想起させるための人物描写も、サイレント期の映画のセットのように書割の如く薄っぺら。これは…裏ラ・ラ・ランドだ。『ラ・ラ・ランド』でエンターテイメントに夢と希望を抱いた結果、そこは楽園じゃなく不道徳の巣窟"バビロン"でした。好きで食っていける世界じゃない。這いずってでもしがみつくしかない。ってな恨み節ばっかし感じるのは俺だけか?デミアン・チャゼルは恨みがましい人だ。映画を、エンタメを、呪いたいのか…。トビー・マグワイアが飛び道具的にぶっ飛んだキャラで最高に楽しんでたようでなにより♬
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