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ジュネ

ジュネ

5 years ago

2.5


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Mulan

Movies ・ 2020

Avg 3.1

2020年149本目は、劇場公開見送り→まさかのDisney +での動画配信となってしまった『ムーラン』。 ------------------------------------------------------------ かつての名作アニメを実写でリメイクし続けているここ最近のディズニーですが、どの作品の中にも必ず現代的な視点を取り込んでいるのが特徴です。その中でも『ムーラン』は最も改変ぶりが強く、元の良さはほとんど残っていません。その代わりにフェミニズムや性差別に対するメッセージがこれでもかと盛り込まれ、派手なアクションシーンが見せ場となっています。 ------------------------------------------------------------ ところがこれらの改変が功を奏しているとは思えません。例えばムーランは戦場で超人のごとき活躍をするんですけど、幼少の頃から選ばれた者だけが使える「気」の持ち主として描かれます。何の力も持たない女性が人徳や勇姿で先陣を率いるから人は感動するのであって、特殊能力を使えるって設定の時点で興ざめです。社会的なテーマを強調するために登場する「魔女」の扱いもまるで上手くなく、何の印象にも残りません。 ------------------------------------------------------------ それよりも酷いのはディズニーの功利主義で、本作はそもそもDisney+に700円払って登録した後(初月無料)、3000円追加で出さないと見ることができません。本作に映画2本分の価値があるとは到底思えませんし、今このタイミングでの視聴は絶対にお勧めしません。1年後には一般にレンタルされるか動画配信でも値段が下がっているでしょうから、それからでも全く遅くはないです。