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コトの発端は「5年越しの妊娠」であるのだが、これは現代生物学ではあり得る訳で、しかも当事者の中にその技術者がいる。その意味で考えてみれば物凄いサスペンス映画であるのだが、今一つ盛り上がらないのが惜しい。 件の技術者(すなわち父親)が、結局は最後まで冷静で人情溢れる好漢であるところは、もう少しひねりが欲しかったし、ヒステリーの母親が、狂言回しであるのは理解できるが、あまりにうるさいのだ。この人は結局ストーリー的には必要ないキャラであるだけに目立ち過ぎである。 一番悪い爺さんは中盤から本性を現すが、行き当たりばったりのキャラで情けないのもいただけないし、そうなると後味も悪いということになる。 非常に斬新なアイデアが光るだけに惜しい映画と思う。味付けを濃くしてハリウッドでのリメイクを望みたい。
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