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予告編からしてジェンダー的な、フェミニズム的なテーマなんだと思うけど、それにしては切り口がベタすぎる。 仕事も、女としての幸せも!ということだと思うけど、フェミニズム的にはもはや「女の幸せ」という枠自体が古いのでは? 「ダイナー」の池田エライザ、「さくらん」からの土屋アンナといったキャストや、背景にチラッと映画「人間失格」のポスターが映ったりと、全体にただよう内輪感が鼻につく…。 写真家も役名こそ違うけど蜷川美香だよね…?っていう(まあそれはいいけど)。 あと、端々でディテールが雑だなーと感じる。 中谷美紀のカメラの構え方がなんか適当だし、池田エライザのオーディションシーンもめちゃくちゃ使い古されたテンプレ的な展開だし、偶然有名写真家に見出されるというのも、うーん、よく見るやつだなと思う。 ベタな展開がダメなわけじゃないけど、それなら細部まで作り込んでほしい。 じゃないとご都合主義にしか見えなくなってしまう。 蜷川美香的な色彩は確かに綺麗だけど、映像作品としてはずっとそれだと単調になってしまうんだよなー。 これは「ダイナー」でも同じように感じた。
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