
星ゆたか

The Night Owl
Avg 3.6
2025.7.29 1636年丙子(へいし)の乱で清(中国)に降参した朝鮮は。 屈辱的行為(王·仁祖が9回頭を地に付けられ)で清への忠誠を誓わらせられ。長男ソヒョン世子と妻子が人質に連れさられた。 本作品は彼らが朝鮮に戻ってきた所から始まる。 そしてその朝鮮王朝時代の記録物「仁祖実録」に記された。 “ソヒョン世子怪奇の死”にまつわる謎を題材に。 盲目の天才鍼医ギョンスの目撃者が。 謎めいた死の真相を暴く為に失踪する姿を。 実に緊張溢れるスリリングな描写で展開し。 韓国で大当たりした映画だそうです。 監督は“遅咲き”(注目されるのが)の映像作家と言われる、アン·テジン(72年生)さん。 盲目ギョンスをリュ·ジョンエルさん(86年生)。 日本の森山未來さんに少し似てる?メイクや様相で印象が変わる俳優かな。 王·仁祖役をユ·ヘジン(70年生)さん。 物語は、清から戻ったソヒョン世子が清の西洋文明に感化され。 祖国·朝鮮にそれを持ち込もうと(交友関係を進言)する動きに。 納得のいかない王·仁祖は清に対する怨みを、そのまま息子ソヒョン世子にむけ。 ギョンスの鍼師匠に毒殺計画を委ねる。 ある深夜、師匠は眠るソヒョン世子の頭上から薬物中毒鍼を撃ち込む。 すると全身黒く変色し、目や耳·鼻·口等7つの穴から鮮血を流す死に模様に(映像は顔面だけ)。 一方、天才鍼医ギョンスの盲目は〖昼盲症〗という、昼は見えなくとも、夜暗闇の中ではボンヤリ見える種類で。 つまり全盲症ではないのであった。 その事を幼い弟の病を救う為秘密にして、お金のいい朝廷にあがってきた事情が。 だから怪奇死の現場を見た事も。 師匠の仕業、更にそれは実の親の指令からなる。子世襲を妨げる計画だったと知った時は衝撃の事実だった。 しかし、いくら鍼の腕は定評があっても。 立場上言えるはずがない。 そこで父の突然の怪奇死に悲しむ嫁と息子に、まず書状で提言し。 それを何とか信じてもらえ、嫁は夫(実の)父親の王·仁祖らに訴えた。 当然妻子は、事件の真実を黙らせる為に王の命令で、籠城の身に。 更に、一気に映画も目撃者が盲目のギョンスという事で。 彼の周りが錯綜した動きになる。 王に提言しても“らちが上がらない”と知ると。 今度は王をも“たしなめられる”チエ領相に進言。 証拠文書と王の筆跡(左手で書かれた)を合致させる為に。 ギョンスは王に右手が一時的に麻痺する鍼を打ち左手で書かせた。 …すべて怪奇死の謎が解明したが。 領相は息子嫁は死刑、息子は流刑にし。 当面は仁祖王はそのままで…。 ギョンスは故郷に戻り、弟も助けられ、村人達の為の家医師になる。 朝鮮王朝ドラマは、韓国テレビドラマの人気ジャンルらしい。 これまであまり縁のなかった部類の映画ではあったが。 次の日まで余韻の残る作品であった。 ギョンスの暗闇の中での“ぼやけた”ような視点のショットは。 レンズの前にストッキングと湯タンポをあてる方法での『主観ショット』にしたそう。 ❬史実(ファクト)と架空(フィクション)のキャラクターを組み合わせた❭ 【ファクション】 それと目撃者ものスリラーとのバランスを重視したと監督は語っている。