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cocoa

cocoa

2 years ago

3.5


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Wendy And Lucy

Movies ・ 2008

Avg 3.4

原題も「Wendy and Lucy」。 日本未公開の2008年制作の映画。 かなり前に(確かイマジカで)観た作品ですが久しぶりに再鑑賞。 インディペンス映画作家で知られるケリー・カイラート監督のとても好きな作品です。 インディアナ州に暮らしていたウェンディ(ミシェル・ウィリアムズ)。 仕事を求めてアラスカを目指している。 途中、オレゴン州で車が故障。 さらに愛犬ルーシーも行方不明になる。 お金も尽き、見通しが立たなくなるウェンディだがルーシーを探すことに必死だった。 ルーシーは見つかるのか、ウェンディの今後はどうなるのか…そんなストーリーです。 前回観た時もだんだんといたたまれなくなったけど、愛犬が居なくなるのは辛い。 古いHONDAアコードに乗っていたウェンディ。 車が故障し、仕方なく手放すのは絶望しかない。 その時から寝る場所も身を守る場所も失くなるのだから。 知り合った警備員は最後まで親切だったのが救い。 若い女性の苦難やルーシーを必死に探す姿を見て放っておけない。 保健所とのやり取りに電話を貸したり、警備の非番日にわざわざ職場にも来てくれる。 そこには膝を抱えて警備員を待つウェンディが必ずいると思ったから。 最後にそっとウェンディに渡す紙幣。 それが数ドルなのはみんなが貧困だからだろう。 やっと再会できたルーシーを見て、声をかけながら、棒を投げながらウェンディはずっと考える。 「ここはいい家ね」 「家の人もいい人そう」 「ごめんね、車がないの」 「(アラスカで)稼いで戻ってくる」と 言うウェンディ。 涙を流して歩くウェンディの後ろ姿がやっぱりたまらない。 若者がアラスカを目指す作品はいろいろあったが、暮らす地元に仕事がなく寂れていく風景は何とも言えなくなる。 確かにお金がない人間はペットを飼う資格はないのだろうが、ウェンディにとってルーシーとの別れは辛いものだったろう。 さらに今後のウェンディもどうなるのかわからない。 ルーシーは監督の実際の愛犬とのこと。 他の作品でも出演しているが、棒を咥えて離さない姿がとても可愛かった。 そしてこの頃のミシェル・ウィリアムズは少年ぽくて、困難の度に考える憮然とした表情もまた良かった。