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ハロウィンの夜、横田基地に紛れ込んだ異形の化物と、化物を討伐する謎の組織に与した少女との死闘を描く。 三つ編みおさげの女子高生が日本刀を携え、闇夜に蔓延る異形・翼手(吸血鬼)を斬り伏せるダーク・ファンタジー。 細かい設定は含みを持たせて掘り下げず。女子高生風の狩手とモンスターが切り結ぶ様が描かれる。物語そのものは至ってシンプル。ダークな世界観と映像を堪能する作品 アメコミタッチな作画と米軍基地は親和性が高く、加えてジャズバンドの音楽をバックにハロウィンパーティと怪異討伐が同時に始まるというバランス感覚が見事。 地下鉄・風俗街・米軍基地。ミステリアスな世界観とグロテスクなクリーチャー。その中でも殊更に異彩を放つ主人公。Quentin TarantinoやJames Cameronなど、名だたる業界人が惹きつけられる事も頷ける。 世界観と同じくらいに印象的なのが各キャラクターの《動き》。とても滑らかで小気味良い。 名簿をパラパラと指でめくるシーンに驚き、次いで小夜(工藤夕貴)が刀を構えて間合いを詰めるシーンはトットットッという効果音が聞こえてきそうなほど。《ufotable》の疾走感溢れるダイナミックな動きとは違う良さがあった。 巻き込まれ系へっぽこヒロインの養護教諭が大変鬱陶しく見苦しかった部分は残念。美少女を出せ!とは言わないけども、彼女は見ていて辛かった。
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