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ジュネ

ジュネ

9 years ago

3.0


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The Calling

Movies ・ 2014

Avg 2.8

新人ながらも、とはいっても彼はもともと有名な詩人であったのだが、初作が注目を集めたインガー・アッシュウルフの『死を騙る男』が、いつのまにかスーザン・サランドン主演で人知れず映画化されていた。北欧ミステリがブームを浴びるなか、本作の舞台も事件などめったに起こらない田舎の僻地で、それゆえの閉塞感や村社会の不思議な価値観を窺い知ることができる。 主人公のヘイゼルはもう高齢のために機敏に動き回れず、腰痛にも悩まされていく。体の不調と戦う刑事といえば、やはりこれまたスウェーデンのミステリ、ヘニング・マンケルのヴァランダー警部を思い出す。いわばこれはよくある雛形の1つであり、大きな真新しさはない。 だが、本作を印象づけるのは犯人がなぜ人を残虐な方法で殺すのかという「ホワイダニット」の部分で、常人には理解しがたい動機で行動を続ける犯人にヘイゼル共々心を侵食される錯覚に陥る。全体として非常に真っ当なサスペンスであるが、ラストワンシーンの「ハズし」には些か面食らってしまう。