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マ-サル

マ-サル

8 years ago

4.0


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The Fly

Movies ・ 1986

Avg 3.2

おぞましくて目が離せない。その変身の過程を最も近くで目の当たりにしていたブランドル張本人は、一度は「僕は死ぬのか?」と絶望する。しかし「この変身は正規の大発明で偉大な症例になるかもしれない」と記録を残そうとする。その僅かな希望にすがりつく有様は、見ていてとても遣る瀬無いとともに、ブランドルの熱く強い心を感じた。ラストで行き着く果てがあの様なもので、一番辛く悲しかったのはブランドル自身だろう。しかし彼は果てにあるものを薄々分かっていたのではないだろうか。必死に自分の子供をこの世に残そうとしたのも、それこそ彼がボロボロと失っていく本当の自分のうちの、残された僅かな一部だったからかもしれない。テレポッドで"ブランドルバエ"って表示されてたのはちょっとおもしろかった笑