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ジュネ
5 years ago
Wildlife
Movies · 2018
3.0
2019年146本目は俳優ポール・ダノが監督としてメガホンを取った家族ドラマ、『ワイルドライフ』。 息子の視点から粗野でナイーブな父親と激情を内に秘めた母親の姿を捉えるカメラワークが秀逸で、画面に映し出される彼らの姿が全てを物語ります。貧しいながらも愛し合っていた頃は一家3人が並んで映るシーンを見せておきながら、徐々に心の距離が開き始めると父・母・息子の3人がバラバラに映るショットを多用するなど、ジョーの心情を体現する絵作りが見事です。 また、ジョー演じるエド・オクセンボールド君の不安そうな表情がたまりませんね。父親の無謀な決断や母親の一線を踏み越えてしまった行いに対し、今にも泣き出しそうな、それでいて必死に今を繋ぎ止めようとする意思を感じさせます。ジェイク・ギレンホールやキャリー・マリガンの二人も流石で、かなり役者の名演に助けられてる部分は大きいと思います。 いかんせんストーリーが凡庸で動きもなく、ちょっと全体に普遍的過ぎる嫌いがありますけれど、監督デビュー初作としては十分成功しているのではないでしょうか。
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