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cocoa

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2 years ago

3.5


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Piggy

Movies ・ 2021

Avg 3.0

原題はスペイン語で「Cerdita」。 英題の「Piggy」と同じ「子豚」の意味です。 スペインの小さな田舎町。 肉屋の娘サラはクラスメートからひどいいじめを受けていた。 家では厳しい母親もいて、どこにも居場所のない毎日だった。 ある日、プールでいつものようにひどいいじめを受ける。 そして帰り道、よそ者の男の車にいじめっ子3人が拉致された現場を目撃。 サラは彼女達を助けるか、それとも見捨てるか…そんなストーリーです。 ポスター写真のインパクトがとても良い。 サラは巨漢でかなり太っている。 いつも言いたいことを言えないでヘッドホンをして周りを遮断しているサラ。 口うるさい母親に対するストレスも強そうだし、肥満の原因はいろいろあるだろう。 それでもくしゃみをしただけで怒る母親って…。 あまりの暑さに地元の自然プールに行ったサラ。 人の少ない時間に行ったのに、いつものいじめっ子グループ、ロシ、マカ、クラウから溺れそうになるほどひどいいじめを受ける。 それを見ていた謎の男。 いじめっ子達はサラのタオルも荷物もスマホも持ち去り、水着一つで泣きながら帰るサラ。 (太っているので裸同然の姿が痛々しい) その時にいじめっ子達が血だらけになり謎の男に連れ去られる所を目撃するのです。 ここまでの導入シーンはかなりうまい。 あれほどひどいいじめを受けたらサラに同情してしまう。 確かに食べる事への執着は強いし、つまみ食いなどいつでも何か食べている。 心の飢餓感もあるのだろう。 小さな町に広がる殺人鬼の噂。 プールから見つかった監視員の遺体。 サラがプールから上がる時に映ったそのシーンはゾクッとした。 警察は役立たず。 サラに証言を迫るいじめっ子の親たち。 ここではサラの母親が激しくサラを擁護していたのは救いだった。 さて、元屠殺場のラストの展開はどう考えたら良いのか。 謎の男とサラにはどこか心の繋がりが芽生えたのかな。 サラにとって優しくしてくれた唯一の存在が殺人鬼だったとは皮肉なもの。 ラストは私だったらライフルをぶっ放ちたい。 幼馴染みのクラウなんて、最後は「このバカ!」「役立たず!」なんて言ってて、人間は本性は変わらないものだ。 (確か、クラウとはお揃いのブレスレットをしていたと思うが) 殺人鬼にお姫様抱っこをしてもらい、ロシの恋人ペドロのスクーターで町に戻ったサラ。 もっとスカッとした復讐劇を望んでいたが、これはこれでサラの未來のための着地だったと思う。 ティーンエイジャーのサラ役ラウラ・ガランはアラフォーと知って驚いた。 監督とスタッフ大勢が女性だと言うのも納得。 サラが最後に思いとどまった経緯をしばらく考えてしまいそうな作品でした。