
ひろ

It Happened One Night
Avg 3.8
フランク・キャプラ監督によって製作された1934年のアメリカ映画 ・ 第7回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞の5部門を受賞した ・ 大銀行家アンドルースの娘エリーは、頑固な父の承諾を得ずにパイロットのキング・ウェストリーと婚約したために、マイアミ港外でヨットに監禁される。彼女は海に飛び込んで逃げ、ウェストリーのいるニューヨークへ向かう夜間バスに乗る。そこでエリーは、失業中の新聞記者ピーター・ウォーンと出会う。ケンカをしながらも共にニューヨークへ向かう2人は、いつしか惹かれ合う仲となっていた…。 ・ ロマンティック・コメディの大傑作。30年代から40年代に流行ったスクリューボール・コメディの最初の作品であり、ロード・ムービーの元祖とも言われる作品。サイレント映画からトーキーの時代になって5年しか経っていないのに、こんな傑作を残したフランク・キャプラ監督は、やはり偉大な巨匠だった。 ・ 恋愛映画の基本は、「ボーイ・ミーツ・ガール」であり、この映画もその基本は同じだ。ただ、失業中の新聞記者と世間知らずのお嬢様という風変わりな男女が、ケンカをしながらも惹かれ合っていくというのが、スクリューボール・コメディと呼ばれる由縁なのだ。台詞も展開も楽しくて、完璧と言っていいロマンティック・コメディだろう。 ・ アカデミー賞で主要5部門を完全制覇したという大記録は、1975年の「カッコーの巣の上で」まで並ばれることがなかった偉大な記録だ。アカデミー賞が好きな人なら分かると思うけど、この主要5部門を受賞するのは、ものすごく難しいことだ。弱小会社だったコロンビアを有名にした作品でもある。 ・ 新聞記者ピーターを演じたクラーク・ゲーブル。MGMの専属俳優なのに、コロンビアという小さい会社の映画に出演させられて機嫌が悪かったらしいが、結果はオスカー受賞という最高のものになった。ゲーブルというと「風と共に去りぬ」のレット・バトラー役が有名だけど、紳士で男らしくてちょい悪な雰囲気もあるピーターも最高の当たり役だと思う。 ・ エリー役でオスカーを受賞したクローデット・コルベールも忘れてはいけない。甘やかされて育ったために自己中で世間知らずなお嬢様という典型的な役柄だけど、嫌な感じにせず、コミカルでチャーミングな演技は素晴らしかった。 ・ 日本で人気のあるロマンティック・コメディと言ったら「ローマの休日」が有名だけど、この作品は設定から展開まで似ている。「ローマの休日」の下地になっているんじゃないかと思えるほどだ。この作品は文句無しの傑作なので、「ローマの休日」、ロマンティック・コメディが好きって人なら、楽しめることを保証します。